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スマートデジタルトルクレンチ
スマートデジタルトルクレンチ
締結品質向上とコストダウンを両立します。レンジ幅が広いため従来の単能レンチ本数を減らせます。
レンチ本体に10シーケンスまで設定。順次設定値が自動変化し正確に目標トルクで締め付けて、トルクと角度の管理で2度締め防止やネジ締め検査、軸力管理のポカヨケ締付判定ができます。双方向通信で電子的に設定変更やデータ収集ができ締付データ管理の自動化が可能になります。
特長Features
2度締め防止機能
締め忘れ防止のポカヨケとして、締め付け回数管理が一般的ですが、同じボルトを再び締めてまたカウントアップされると、ボルトの締め忘れにつながります。スマートデジタルトルクレンチは、トルクと角度を同時に監視することにより2度締めを防止します。万が一2度締めした際はカウントアップされず、光と音と振動で作業者に知らせます。
また、締め付けてあるネジが緩んでいないかを検査する「ネジ締め検査機能」も搭載。締め付けが完了しているネジに対して増し締めを行い、許容角度以上にトルクレンチが回った場合は、緩んでいた記録を残すことができます。規定トルクに達するまでに設定した角度以上の回転があった場合はブザーで作業者に知らせます。締め付け中の「かじり(焼き付き)」によりネジの回転角が不足し、トルクアップした際の検出も可能です。
無線で設定値を電子プリセット
通信距離約30〜60mのZigBee®無線データ通信機能を搭載。親機1台に対して最大255台の設定ができ、25台の同時接続が可能です。設定したトルクに達した瞬間に報知信号を無線で送ります。
レンチ本数の削減効果&軽量化
有効レンジ幅が広く、ラチェットレンチ、スパナ、メガネレンチなどにヘッドが交換できるため、レンチ本数が減らせて経済的。最大トルクの10%から3%精度で全域をカバーします。さらにメカ式トルクレンチに比べ、重量を1/2〜1/3と軽量化することができました。
トルク角度計として使用可能
トルクデータと角度データをリアルタイムに連続受信。パソコンでトルク角度グラフを表示することができるため、トルク角度計としてもご活用いただけます。
表示本体の主な機能
(トルク法用)Main features
締め付けトルク上下限
締付トルクの下限値と上限値を任意に設定することができます。締付中のトルクが下限値を超え始めると、バイブレーションやブザー、LEDランプで締付完了を知らせます。締付上限検知、2度締め検出時およびネジゆるみ検出時にも異常を知らせます。
表示本体の主な機能
(回転角法用)Main features
角度レンチ機能
回転角法による軸力管理ができます。トルクレンチは締め始めた後、スナッグトルク(着座トルク)を検知すると角度計測を開始します。角度で判定、管理する機能です。
- 応用:軸力管理
- 最初にトルクレンチでトルク法で締め付け、次に角度レンチに持ち替えて使っている場合、DPW1本で済みます。スナッグトルク設定値に、目標トルクを設定して、次に設定角度まわし角度判定します。
仕様Specification
項 目 | 内 容 |
---|---|
負荷方向 | 左右どちらでも設定可能、締付方向は自動検出 |
測定精度 | ±3%+1digit |
メモリー能力 | 最大6,000件 |
測定モード | ピークホールド |
締付け操作モード | オート/マニュアル |
MEMOモード | ピークトルク値・日時情報 有効/無効 |
ブザー音/バイブレーション | ON/OFF |
締付トルク設定機能 |
締付範囲内、任意で設定が可能 設定範囲10%~100%(最大トルク値) |
設定単位 | N • m (別途特注対応によリlbf·inモデルを用意※) |
締付管理条件設定機能 |
|
スリープ機能 オートパワーオフ機能 |
スリープ機能:OFF/5分/10分/30分/60分 オートパワーオフ機能:OFF/1時間/4時間/8時間 |
電源 |
単三乾電池 2本 (ニッケル水素充電池 推奨) 約70時間 (100回/H) (推奨のニッケル水素充電池を満充電で使用時) |
インターフェース |
RS232C準拠・USBコネクター対応 〈無線通信オプション仕様〉 通信周波数帯:2.4GHz 同時使用台数:標準ソフト使用時 最大25台 DLL使用時 最大255台 (親機1台に対して)※使用環境により変化 TELECの工事設計認証取得済 |
標準付属品 |
1) トレーサビリティ管理システムソフトウェア 2) USBケーブル 3) 単三電池 2本 (試験用) |
- 単位系について
-
※計量法により日本国内では、
特定のお客様(航空機産業・自衛隊等)
を除いて、
SI単位(N・m)以外のトルク機器の使用
は認められておりません。 -
経済産業省ホームページ
「計量法における単位規制の概要」
※仕様に関しては予告なく変更することがあります。